先日、生協の宅配のチラシ群の中に入っていた機関紙の記事に、放送作家の西川つかささんの講演を収録したものがありました。
以前、新聞でこの方の本『ひまわりのかっちゃん』についての記事を読んだことがあったので、この生協の機関紙の記事も興味深く読みました。
講演の内容は、西川さんがご自身の娘さんやお弟子さんに接した体験談で、その考え方には頷けるところが多くありました。恩師の森田先生の教え方を応用した方法で、放送作家になることができたことにも触れていました。
以前読んだ新聞記事にあった、特殊学級に通っていた小学生だった西川さんを、たった2年間で普通学級のオール5の成績を取るまでに変えたという森田先生の人となりや教え方をもっと知りたくて、『ひまわりのかっちゃん』を読みたくなりました。


読んでみて、オンライン書店のレビューで多くの人が☆を五つつけているのに納得しました。
この本は西川さんの小学校1年の終業式から小学校の卒業までの自伝です。
主人公「かっちゃん」は「司」のあだな。
かっちゃんには、小学校5年になる直前に森田先生に会うまでは、自分の疑問に答えてくれる人や、自分の気持ちをわかってくれる人がいなかったので、辛い気持ちを抱えて暮らしていました。
かばってくれる優しいおばあちゃんや、助けてくれる兄がいても、かっちゃんが感じる、いろいろな物事に対する根本的な疑問に答えてくれる人がいなかったので、かっちゃんの中の潜在的な能力は眠ったままだったわけです。
森田先生の教え方、こどもへの接し方の基本は、相手の気持ちや考えをまず思いやってくれる、頭から否定しないということ。
こどもが自分の心に湧く疑問を尋ねて、怒られたり、一蹴されたりすれば、傷ついて、わからないままになるのは当たり前。
その積み重ねで自信をなくしていたかっちゃんの気持ちを、森田先生は受け止めて、勉強やスポーツの「こつ」を教えてくれます。
このくだりを読んでいて、私もこういう先生に出会いたかったと思いました。
自分の小学生の頃を振り返ると、コツを教えてもらったことはまったくないように思います。
それなりの成績を取ってはいても、自分なりに考えるだけで、わからないところはわからないままだったし、かっちゃんが問うた根本的な疑問には誰も答えてくれなかったと記憶しています。
この本の特徴は、会話文が北海道の方言(浜言葉)になっているということ。道産子以外でこのニュアンスがすんなりわかるのは、 多分、東北地方の人くらいでしょうけれど、この方言がとても良い味を出しています。標準語のきれいな言葉の会話よりも、迫力がある感じがします。
私は道産子で、この本の舞台になっている場所の割りと近くに住んでいるので、その点でも親近感を持って読みました。
かっちゃんの気持ちに添って読んでいくうちに、気の毒に思ったり、その場を想像して笑ったり、大人たちの言動に怒ったり、森田先生が身を持って示す信念に感動したりしました。
そして、卒業式の答辞の場面が一番感動的で、用意した原稿を読むのを途中で止めて、自分の言葉で語るかっちゃんの姿や、大きな拍手に包まれる森田先生の姿を想像できます。
小学校4年までは、ひらがなさえ、よくわからなかった子が、小学校5年と6年の2年間で卒業生代表として答辞を読むまでに成長したのは、「子どもが好きだから先生になった」という森田先生の元で、のびのびとした気持ちで努力できたからです。
生協の機関紙の記事には、この本のことを『お子さんをもつ親御さん必読書』とありますが、私も同感です。
ルビが比較的多く振られているので、小学生でも高学年なら読めるだろうし、中学生なら問題なく読めます。多くの方に読んで欲しいと思った本でした。


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以前、新聞でこの方の本『ひまわりのかっちゃん』についての記事を読んだことがあったので、この生協の機関紙の記事も興味深く読みました。
講演の内容は、西川さんがご自身の娘さんやお弟子さんに接した体験談で、その考え方には頷けるところが多くありました。恩師の森田先生の教え方を応用した方法で、放送作家になることができたことにも触れていました。
以前読んだ新聞記事にあった、特殊学級に通っていた小学生だった西川さんを、たった2年間で普通学級のオール5の成績を取るまでに変えたという森田先生の人となりや教え方をもっと知りたくて、『ひまわりのかっちゃん』を読みたくなりました。
読んでみて、オンライン書店のレビューで多くの人が☆を五つつけているのに納得しました。
この本は西川さんの小学校1年の終業式から小学校の卒業までの自伝です。
主人公「かっちゃん」は「司」のあだな。
かっちゃんには、小学校5年になる直前に森田先生に会うまでは、自分の疑問に答えてくれる人や、自分の気持ちをわかってくれる人がいなかったので、辛い気持ちを抱えて暮らしていました。
かばってくれる優しいおばあちゃんや、助けてくれる兄がいても、かっちゃんが感じる、いろいろな物事に対する根本的な疑問に答えてくれる人がいなかったので、かっちゃんの中の潜在的な能力は眠ったままだったわけです。
森田先生の教え方、こどもへの接し方の基本は、相手の気持ちや考えをまず思いやってくれる、頭から否定しないということ。
こどもが自分の心に湧く疑問を尋ねて、怒られたり、一蹴されたりすれば、傷ついて、わからないままになるのは当たり前。
その積み重ねで自信をなくしていたかっちゃんの気持ちを、森田先生は受け止めて、勉強やスポーツの「こつ」を教えてくれます。
このくだりを読んでいて、私もこういう先生に出会いたかったと思いました。
自分の小学生の頃を振り返ると、コツを教えてもらったことはまったくないように思います。
それなりの成績を取ってはいても、自分なりに考えるだけで、わからないところはわからないままだったし、かっちゃんが問うた根本的な疑問には誰も答えてくれなかったと記憶しています。
この本の特徴は、会話文が北海道の方言(浜言葉)になっているということ。道産子以外でこのニュアンスがすんなりわかるのは、 多分、東北地方の人くらいでしょうけれど、この方言がとても良い味を出しています。標準語のきれいな言葉の会話よりも、迫力がある感じがします。
私は道産子で、この本の舞台になっている場所の割りと近くに住んでいるので、その点でも親近感を持って読みました。
かっちゃんの気持ちに添って読んでいくうちに、気の毒に思ったり、その場を想像して笑ったり、大人たちの言動に怒ったり、森田先生が身を持って示す信念に感動したりしました。
そして、卒業式の答辞の場面が一番感動的で、用意した原稿を読むのを途中で止めて、自分の言葉で語るかっちゃんの姿や、大きな拍手に包まれる森田先生の姿を想像できます。
小学校4年までは、ひらがなさえ、よくわからなかった子が、小学校5年と6年の2年間で卒業生代表として答辞を読むまでに成長したのは、「子どもが好きだから先生になった」という森田先生の元で、のびのびとした気持ちで努力できたからです。
生協の機関紙の記事には、この本のことを『お子さんをもつ親御さん必読書』とありますが、私も同感です。
ルビが比較的多く振られているので、小学生でも高学年なら読めるだろうし、中学生なら問題なく読めます。多くの方に読んで欲しいと思った本でした。
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