先日、アガサ・クリスティの作品のタイトルについて、書きました。
それで思い出したのが、松本清張さんはタイトルを付けるのが抜群に上手だった、ということ。
松本作品は内容も文章も「硬派」ですが、時々無性に読みたくなります。それで、結構、多く読んでいますが、「タイトルがいいなあ」とずっと思っていました。
『点と線』、『ゼロの焦点』、『霧の旗』、『蒼い描点』、『砂の器』、『Dの複合』、『分離の時間』、『死の枝』、『地の骨』、『渡された場面』などなど。
この他、絶筆となって、あと少しで完成だった『神々の乱心』も、かっこいいと思いました。(この本は、アマゾンのレビューがまだないようですが、タイトル通り、宗教が絡んでいる読み応えのある作品です。もう少しで完結、というところで絶筆になっているのが残念ですが、結末はなんとなく想像できます。)
清張作品は、タイトルを見ただけでも、どんなストーリーだろうかと興味が湧いて、読みたくなったものです。
これらの作品群は、時々ドラマ化されていますが、先日は清張作品のミステリーとしてはデビュー作にあたる『点と線』が放送されて、清張ファンの私は期待して見ました。
感想は、「ずいぶん、原作をふくらませたなあ。」というもの。原作はもっとシンプルで、鉄壁のアリバイと見えたものをどう崩すかが、興味の中心です。
そのアリバイ崩しの過程に、九州の刑事の鳥飼重太郎と、警視庁の警部補である三原紀一の交流が絡みます。
先日放送されたドラマは、この原作にずいぶんといろいろなものを付け足しています。設定も結構変えています。
鳥飼刑事の疑問に説得力を持たせるため、とか、視聴者にこの事件の背後の「悪」の存在をより強く印象付けるため、などいろいろあると思いますが、原作のファンとしては、ちょっと複雑な気持ちです。
私としては、「もうちょっとシンプルに作ってもいいのでは?」と思いました。ただ、原作がちょうど50年前に書かれているので、いろいろなものを付け足さないと、現在ではアピールしないかも、とも思います。
個人的には、大掛かりなセットを組んで再現されたというSLの姿がとても懐かしく、嬉しく思いました。子どもの頃、「足」として使っていたSLです。
うちの近くでは、期間限定の企画ものとして、現在でも走っていますが、やっぱり普段の「足」だったものとは違うので、このドラマのSLを見て、「そうそう、こんなふうだったよなあ。」と、感慨深いものがありました。
昔は汽車も、人々の服装も、色彩が地味でした。くすんだような色合いのものが多かったけれど、でもあまりにもカラフル過ぎる現在のものよりも、落ち着く感じもありました。
それから、ドラマの「ビートたけし」が演じる鳥飼重太郎は、原作よりもかなり個性が突出している印象があり、これは好みがいろいろ分かれるところでしょう。
ドラマでは、鳥飼刑事と三原警部補の交流はこの事件関係のみで、その後は全く交流がなかったように描かれていますが、実は、本の方ではもう一冊、彼らが登場する『時間の習俗』という作品があります。
こちらの方は、アリバイ崩しというよりは、トリック崩しで、この鳥飼・三原の名コンビがまたがんばっています。私はこのコンビでもっと書いて欲しかったと思いますが、松本清張さんは、いわゆる「名探偵」を書かなかった人ですから、二作品に同じ刑事たちが登場しただけでも、珍しいのかも知れません。
『時間の習俗』は、ドラマ化されないんでしょうか。こっちもおもしろいのに。いや、清張作品はどれもおもしろいんですが。
清張作品の紹介ページはありませんが、本サイトもよろしく。サイトは児童書中心ですが、乱歩のページがあります。
ランキングに参加しています。できたらクリックお願いします。
ブログケンサクエンジン


それで思い出したのが、松本清張さんはタイトルを付けるのが抜群に上手だった、ということ。
松本作品は内容も文章も「硬派」ですが、時々無性に読みたくなります。それで、結構、多く読んでいますが、「タイトルがいいなあ」とずっと思っていました。
『点と線』、『ゼロの焦点』、『霧の旗』、『蒼い描点』、『砂の器』、『Dの複合』、『分離の時間』、『死の枝』、『地の骨』、『渡された場面』などなど。
この他、絶筆となって、あと少しで完成だった『神々の乱心』も、かっこいいと思いました。(この本は、アマゾンのレビューがまだないようですが、タイトル通り、宗教が絡んでいる読み応えのある作品です。もう少しで完結、というところで絶筆になっているのが残念ですが、結末はなんとなく想像できます。)
![]() | 神々の乱心〈上〉 松本 清張 (1997/01) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
清張作品は、タイトルを見ただけでも、どんなストーリーだろうかと興味が湧いて、読みたくなったものです。
これらの作品群は、時々ドラマ化されていますが、先日は清張作品のミステリーとしてはデビュー作にあたる『点と線』が放送されて、清張ファンの私は期待して見ました。
![]() | 点と線 松本 清張 (1971/05) 新潮社 この商品の詳細を見る |
感想は、「ずいぶん、原作をふくらませたなあ。」というもの。原作はもっとシンプルで、鉄壁のアリバイと見えたものをどう崩すかが、興味の中心です。
そのアリバイ崩しの過程に、九州の刑事の鳥飼重太郎と、警視庁の警部補である三原紀一の交流が絡みます。
先日放送されたドラマは、この原作にずいぶんといろいろなものを付け足しています。設定も結構変えています。
鳥飼刑事の疑問に説得力を持たせるため、とか、視聴者にこの事件の背後の「悪」の存在をより強く印象付けるため、などいろいろあると思いますが、原作のファンとしては、ちょっと複雑な気持ちです。
私としては、「もうちょっとシンプルに作ってもいいのでは?」と思いました。ただ、原作がちょうど50年前に書かれているので、いろいろなものを付け足さないと、現在ではアピールしないかも、とも思います。
個人的には、大掛かりなセットを組んで再現されたというSLの姿がとても懐かしく、嬉しく思いました。子どもの頃、「足」として使っていたSLです。
うちの近くでは、期間限定の企画ものとして、現在でも走っていますが、やっぱり普段の「足」だったものとは違うので、このドラマのSLを見て、「そうそう、こんなふうだったよなあ。」と、感慨深いものがありました。
昔は汽車も、人々の服装も、色彩が地味でした。くすんだような色合いのものが多かったけれど、でもあまりにもカラフル過ぎる現在のものよりも、落ち着く感じもありました。
それから、ドラマの「ビートたけし」が演じる鳥飼重太郎は、原作よりもかなり個性が突出している印象があり、これは好みがいろいろ分かれるところでしょう。
ドラマでは、鳥飼刑事と三原警部補の交流はこの事件関係のみで、その後は全く交流がなかったように描かれていますが、実は、本の方ではもう一冊、彼らが登場する『時間の習俗』という作品があります。
![]() | 時間の習俗 (新潮文庫) 松本 清張 (1972/12) 新潮社 この商品の詳細を見る |
こちらの方は、アリバイ崩しというよりは、トリック崩しで、この鳥飼・三原の名コンビがまたがんばっています。私はこのコンビでもっと書いて欲しかったと思いますが、松本清張さんは、いわゆる「名探偵」を書かなかった人ですから、二作品に同じ刑事たちが登場しただけでも、珍しいのかも知れません。
『時間の習俗』は、ドラマ化されないんでしょうか。こっちもおもしろいのに。いや、清張作品はどれもおもしろいんですが。
清張作品の紹介ページはありませんが、本サイトもよろしく。サイトは児童書中心ですが、乱歩のページがあります。
ランキングに参加しています。できたらクリックお願いします。
ブログケンサクエンジン









