おもしろい本

読書案内サイト「こども図書館ドットコム」の別館ブログです。 サイトで紹介している本のネタバレコメントを受け付けます。絵本・ファンタジー・ミステリーなどが中心。

ポアロ、総合テレビから追放される

私はいつも、「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズと「名探偵ポアロ」シリーズのビデオを、交互に見ています。

いずれも、NHKの総合テレビで放送されたときに録画したものです。

そのときの気分で、「ホームズ」ばかり見続け、でもある日急に「ポアロ」が見たくなり、そして「ポアロ」ばかり見ているとまた「ホームズ」が見たくなる、というh風にエンドレスで繰り返しています。

で、今の気分は「ポアロ」。

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どちらのドラマも私の好みだし、何回見ても楽しいんだけれど、たまに「新作」が見たくなります。

「ホームズ」の方は、主演のジェレミー・ブレットが亡くなったので仕方ないとして、「ポワロ」の方は、本国イギリスで今も「新作」が作られています。

ところが、この「新作」、私にはなかなか見られません。なぜなら、この「新作」は、NHKの総合テレビじゃなくて、衛星放送で放映されているからです。

そう、うちは衛星放送は見られないのです。

おおよその短編(45分弱)群を放送後は、年末年始に「海外ドラマ」として、1時間半の長編ドラマを2〜3本、放送してくれてました。これがとても楽しみでした。

でも、このごろは衛星放送ばかり。NHKの海外ドラマのホームページから、「夜中でもいいから総合テレビで再放送を」と要望を出しましたが、その後の再放送も「衛星放送」。がっかりしてました。

そりゃあ、「ポアロ」の趣味性が強いのはわかります。でも、ネットで調べてみると、「NHKで放送されるのを見て楽しんでいた」という、私と同じような人は結構いるようなんですが。

                 

ウィキペディアで調べてみたら、私が「新作」を見られないでいるうちに、もう14本も放送されたようです。

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その中には、私の特に好きな『五匹の子豚』、『杉の棺』、『ナイルに死す』『ホロー荘の殺人』、『葬儀を終えて』、『満潮に乗って』、『マギンティ夫人は死んだ』、『死との約束』、『オリエント急行殺人事件』などなどがあって、ごちそうを前にしておあずけをくっている犬の気分です。

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それでも『五匹の子豚』、『杉の棺』、『ナイルに死す』、『ホロー荘の殺人』の4作は、セットでDVDが発売されているそうなので、調べてみると・・・高い。セブンアンドワイで11,760円、アマゾンでも10,878円。ちょっと手が出ません。せめて1枚ずつ、売ってほしい。

(このセット、「名探偵ポアロ ニュー・シーズン DVDーBOX」という名前のはずなのに、マイショップからリンクを探しても出てきません。アマゾンのページにはあるのに。???)

                 

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この新しいDVDボックスに収録されている『ホロー荘の殺人』は、今から25年ぐらい前に、舞台を日本に移して映画化されました。キャストは、寺尾聡、大竹しのぶ、藤真利子、池上季実子の面々でした。日本版のタイトルは、忘れました。

(ウィキペディアで調べたら、タイトルは『危険な女たち』でした。)

でも、私はこの映画を見ましたから、このキャストは確かです。

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この中で、一番むずかしいと私が思った役は、大竹しのぶさんが演じたもの。一番盛り上がる終盤のシーンで、彼女が笑うシーンがあります。

この「笑い」、原作を読んだ者にはゾクッとする恐怖感を感じさせます。

原作を読んでいない人も、次の展開によって物語の真相を知ると、後から「あの笑いの意味は・・・」と悟って、やっぱり恐怖感を覚えるはずです。

この「笑い」は、原作にはありません。原作では、「笑い」がなくて、たんたんと情景描写の文だけの方が効果的です。

でも、映画の場合は、この「笑い」が入ったことによって、観客によりリアルに、大竹しのぶ演じる女の心理が伝わってきます。

原作にないシーンを入れることによって、原作の意図をより明確に伝えることができているということです。

それにしても、「笑い」によって恐怖感を感じさせるとは、「大竹しのぶってすごいな〜」と思ったことを今も記憶しています。

                 

このように、クリスティの作品は、原作もドラマ化されたものも、謎解きだけじゃない、心理ドラマです。

クリスティの作品の良さをわかる人は世界中にたくさんいるのだけど、日本では少ないんでしょうかね。総合テレビから追放されてしまって、残念です。

誰もがかんたんに、DVDを買えるわけじゃないんですけどね。

                 

クリスティの作品の紹介ページはまだないのですが、本サイトもよろしく。

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